食物アレルギー

定義 :
「原因物質を摂取した後に免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状(皮膚、粘膜、消化器、呼吸器、アナフィラキシー反応など)が惹起される現象」です。
原因物質 :
鶏卵(約39%)、牛乳(約22%)、小麦(約12%)、次いでピーナッツ、果物、魚卵、甲殻類、ナッツ、そばなどが多いです。
症状 :
皮膚症状(約92%)、呼吸器症状(約34%)、粘膜症状(28%)、消化器症状(19%)、ショック(10%)
頻度 :
3歳以下で16.5%、学童期で4.6%

また全食物アレルギーにおける1歳以下の割合は50%以上です。

マスクをしてくしゃみをする女性の写真当院には食物アレルギーではないかと相談に来る患者様がたくさんいらっしゃいます。

相談にいらっしゃる患者様の中にも症状が出ても原因食物を摂取できるお子さまはいます。症状の出た物質・量などを明白にしていかないと「何」が「どのくらいの量」で安全なのか判断はできません。

記憶はあいまいです。当院ではほとんどの症例において最初に食物日誌をお渡しし書いていただきます。それにより何をどれくらい食べたのか、そしてどのような症状が出ているのか把握することができます。お悩みの方は一度ご相談にいらしてください。

症状が出ると怖いので食べさせないというお母さんもよく見かけますが、もしアレルギーであれば治癒が遅くなる可能性もあります。一緒に考えていきましょう。
当院では詳細を把握したうえで必要に応じ食物経口負荷試験を行います。食物アレルギーガイドライン2016においても診断・耐性獲得の評価をする場合、食物経口負荷試験は欠かせないものとなっております。

今までの既往や採血データから、リスクを評価した上で、摂取量を決定し、食物経口負荷試験を行います。重症な症状を呈する食物アレルギー、難治性の食物アレルギーに関しては大学病院・機関病院と連携を取り、必要に応じ紹介を行っていきます。

食物経口負荷試験

  • 木曜日の13:30~15:30に予約制で行います。
  • 当院で行う食物経口負荷試験は基本的にオープンチャレンジテストです。
  • 事前に外来を受診し経過などしっかりお話しを聞いた上で負荷試験を予定します。
  • 食物経口負荷試験は安全を配慮し行うため2時間かけて行います。
  • 食物経口負荷試験は現在予約が大変混み合っています。ご迷惑おかけしています。

アトピー性皮膚炎

定義 :
「増悪・寛解(悪くなったり・良くなったり)を繰り返す、掻痒(痒み)のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因(家族歴・既往歴・IgE高値)を持つ」
原因 :
皮膚炎症とバリア機能異常で起こります
症状 :
皮疹・痒み
頻度 :
乳幼児期はおおむね全体の10%前後

マスクをしてくしゃみをする女性の写真乳幼児期の診断としては2か月間増悪・寛解を繰り返す湿疹の場合は治療介入をしていく必要があると考えます。

お子さまが軽い湿疹と思っているお母さまをよく見かけます。

上記の定義を満たし、かつ特に四肢関節の屈曲部や頬に湿疹がある、もしくは湿疹の既往があり、それが左右対称性である場合は軽症・重症含めアトピー性皮膚炎の診断となる可能性が高いです。

アトピー性皮膚炎やそれに準ずる湿疹には色々な悪化因子があります。例えば、食物アレルギー・発汗・物理的刺激・細菌・環境因子・ストレス・掻破(ひっかくこと)。悪化因子のいくつかはスキンケアや環境整備で解決できることも多いです。

当院ではまずスキンケアの指導を充分に行い、その上で解決できない湿疹に関しては軟膏療法(ステロイドを含む)を行い、他の原因の検索行います。アトピー性皮膚炎は非常に痒い疾患です。痒みはとても大きなストレスです。掻きむしり傷だらけになっているお子様をよく見かけます。乳幼児の湿疹などの多くはしっかり治療を行えば症状は落ち着くことがほとんどです。

またアトピー性皮膚炎や湿疹の強いお子さんは食物アレルギー・喘息などを合併することも多いです。その一つの原因として経皮感作があります。皮膚が傷ついていると経皮感作は強くなるといわれています。

当院では皮膚が何となく落ち着いている状態ではなく、できる限り良い状態を保ようコントロールすることが他のアレルギー疾患の予防・改善にもつながると強く考えています。

  1. 長い間様子を見ているが湿疹がすっきり治らない?
  2. いつも痒がっている?
  3. 頭・顔・耳周り・首・腕・足などに引っかき傷が多い?
  4. スキンケアについてしっかり説明受けたことがなく、洗い方などわからない?
  5. 処方されている軟膏をどこにどれだけ塗ればいいか、いまいちわからない?
  6. 軟膏を塗っているが良くならない。

上記が当てはまる場合は一度相談に来てください。

スキンケア含め、軟膏療法について説明し、その上でお子様の状態に合う治療が何か相談し決めていきましょう。